足の親指が「く」の字になる外反母趾。
歩く度に中足骨という足の骨の間が広がっていく症状です。
外反母趾を治すには歩き方の改善が必要ですが、症状を悪化させる靴もあります。
外反母趾の方向けに、どんな靴を選べばよいのか?についてまとめてみました。
靴を選ぶポイント
外反母趾の方が靴を選ぶ際には、いくつかのポイントを押さえる必要があります。
かかと部分がしっかりしている靴を選ぶ
かかとを支える芯(ヒールカウンター)が硬く、しっかりしている靴は足のぐらつきを防ぎ、外反母趾の痛みを軽減できます。
靴底が硬く、ねじれにくいものを選ぶ
靴底にシャンクと呼ばれる芯が入っているものを選ぶと、足の安定性が増し、外反母趾の症状を和らげるのに役立ちます。
靴ひもの穴の数に注目する
靴ひもの穴が5つ以上ある靴を選ぶことで、足をしっかり固定でき、靴の中での足の滑りを防ぐことができます。
平紐の靴ひもを選ぶ
靴ひもは平紐を選ぶことが理想的です。
平紐は足の甲を面で支えるため、より安定したフィット感を得られます。
正しいサイズを選ぶ
靴のサイズを選ぶ際には、中敷きを取り出して足を乗せ、つま先に指一本分の余裕があることを確認しましょう。
横幅についても、適切なサイズを選ぶことが重要です。
横幅の数字は、例えば「4E」でもメーカーによって数字が違います。
数字で確認するより実際に履かないと、今履いているメーカーと違うメーカーだと、実際の幅が違う可能性があります。
スニーカーの選び方
外反母趾の方にとって、スニーカーは快適な歩行を支える重要なアイテムです。
適切なスニーカーを選ぶことで、痛みを軽減しながら日常生活を快適に過ごすことができます。
クッション性の高いスニーカーを選ぶ
外反母趾の負担を軽減するためには、クッション性の高いスニーカーを選ぶことが大切です。
特に、衝撃吸収素材が使われたインソールやミッドソールを採用しているモデルが適しています。
ただし、足裏への体重の乗り方が不安定になると外反母趾は悪化します。
硬すぎず、柔らかすぎずの素材を選択して下さい。
横幅に余裕があるデザインを選ぶ
スニーカーを選ぶ際には、横幅に余裕があるものを選ぶことが重要です。
足の圧迫を避けるために、ワイドサイズや足囲(ウィズ)が広めのモデルを選ぶと快適に履くことができます。
同じ横幅サイズの「4E」「EEE」などでもメーカーによって、基準値が違います。
(規格がいくつかあります。)
数字で選ばず、試し履きなどで足のフィット感を確認してください。
足の甲をしっかり固定できるものを選ぶ
スニーカーの中で足がずれないようにするために、足の甲をしっかり固定できるものを選びましょう。
足がスニーカーの中で不安定だと外反母趾の悪化スピードが早くなります。
特に、シューレース(靴ひも)でしっかり調整できるものや、ベルクロ付きのモデルがおすすめです。
つま先部分が適度に曲がるスニーカーを選ぶ
くつのあちこちが曲がりやすくなっていると、逆に足首以下が不安定になります。
足首以下の重心が不安定になると外反母趾が進行します。
つま先部分が適度に曲がるスニーカーを選ぶことで、歩行時の負担を軽減できます。
靴底全体が硬すぎると足の動きを妨げるため、つま先部分のみがしなやかに曲がる構造のものを選ぶことが大切です。
軽量で通気性の良い素材を選ぶ
外反母趾の方にとって、靴の軽さも重要な要素です。
軽量でありながら通気性の良いメッシュ素材などを使用したスニーカーを選ぶと、長時間履いても快適に過ごせます。
外反母趾に適したパンプスの選び方
外反母趾の方でも、適切なパンプスを選ぶことで、おしゃれを楽しみながら足の健康を保つことができます。
かかと部分がしっかりしているパンプスを選ぶ
パンプスを選ぶ際には、かかと部分がしっかりしているものを選びましょう。
パンプスでも、かかとを支える芯(ヒールカウンター)が硬く、しっかりしているものが理想的です。
履き口の形状に注意する
履き口が狭いパンプスを選ぶことで、足との密着度が高まり、安定性が増します。
靴底の硬さを確認する
靴底が硬く、ねじれにくいことも大切なポイントであり、シャンクが内蔵されているパンプスを選ぶと、足の安定性が向上します。
ヒールの高さは6cm以内
ヒールの高さは6cm以内のものを選ぶと良いでしょう。
外反母趾の痛みがある場合、ヒールが高すぎると足に負担がかかるため、低めのヒールを選ぶことが推奨されます。
サイズ選びも重要
サイズについても、かかとが浮かない、足にぴったりフィットしたものを選ぶことが重要です。
外反母趾の予防や症状の改善には、正しい靴の履き方と選び方が不可欠
外反母趾の予防には、正しい靴の履き方と選び方が不可欠です。
足に合った靴を選び、正しく履くことで、外反母趾の痛みを軽減し、快適な歩行を実現できます。
自分の足の状態を理解し、適切な靴選びを心掛けましょう。
外反母趾は歩行時の重心移動が足の親指付近に偏っているのが原因です。
2025年現在では、歩行改善で解消できるようになっています。