強剛母趾(きょうごうぼし)は、母趾(親指)の付け根である第一中足趾節関節(MTP関節)が硬くなり、可動域が制限される疾患です。
強剛母趾になりやすいスポーツ
以下のスポーツは、母趾の関節に強い負荷をかけるため、強剛母趾の原因になりやすいです。
1. 地面を蹴る・踏み込む動作が多いスポーツ
- ランニング・マラソン:繰り返しの衝撃と蹴り出しの負担
- サッカー:ボールを蹴る動作、急な方向転換
- ラグビー・アメリカンフットボール:ダッシュや踏み込みの負荷
- テニス・バドミントン:ストップ&ダッシュの繰り返し
2. ジャンプ・着地動作が多いスポーツ
- バスケットボール:ジャンプや急停止による衝撃
- バレーボール:着地時の前足部への負荷
- 体操・フィギュアスケート:着地時の衝撃集中
スポーツが原因の強剛母趾への対処法
- 適切なシューズの選択:クッション性が高く、足の形に合ったシューズを選ぶ
- フォーム改善:走る・蹴る動作で母趾への負担を減らす
- ストレッチ・リハビリ:関節の可動域を広げるエクササイズ
- 運動量の調整と治療:痛みが強い場合は医師の診察を受ける
足裏の体重分散・重心移動の不具合が原因の強剛母趾
強剛母趾は、スポーツの動作だけでなく、足裏の体重分散や重心移動の不均衡によっても発症します。
原因と対処方は以下の通りです。
- 体重のかかり方の問題が原因:足の過剰回内による影響
- インソールの使用はサポート程度:重心のバランスを整える
- 完治には正しい歩き方の習得が必要:踵から着地し、適切に重心を移動させる。親指を反らして歩かない
スポーツが原因の強剛母趾と、歩き方の不具合による強剛母趾があります。
強剛母趾は、スポーツが原因の強剛母趾と、足裏の体重分散と重心移動の不具合による強剛母趾があります。
スポーツが原因の強剛母趾は、スポーツを休止すれば治ります。
歩き方の不具合による強剛母趾は、歩く度に酷くなるので、早めの歩行改善が必要です。
歩き方がおかしくなったのは、体の姿勢や体幹、重心のバランスの不具合から来る足の過剰回内が原因です。
体の姿勢を正し、歩き方を改善しないかぎり強剛母趾は治りません。
歩行指導のある整形外科か、歩行指導で強剛母趾改善に実績のある専門院(ゆるかかと歩き指導院)で診断を受けてみて下さい。