足の指の付け根に痛みやしびれが出る「モートン病」。

我慢していると悪化して歩行に支障をきたすこともあるため、早めの受診が大切です。

しかし「何科を受診すればいいの?」「治療法は?」「費用はいくらかかる?」と迷う方も多いでしょう。

この記事では、モートン病の診療科、治療法、そして気になる費用について詳しく解説します。

モートン病かどうか診断を受けられるのは何科?

モートン病の診断・治療を行うのは主に整形外科です。

特に「足の外科」「足の専門外来」を持つ病院ではより専門的な診断を受けられます。

X線やMRIで骨や神経の状態を確認し、神経腫の有無を診断します。

整骨院や整体院はどうか?

整骨院や整体院では、医学的な診断はできません。

本格的に治療を進めるには、まずは整形外科で診断を受けることが重要です。

モートン病の根治には歩行改善が必要です。

一般的な整形外科では歩行改善の指導があるところは稀です。

なので、その後は、歩行指導で改善の実績のある整体院などでの治療がオススメです。

モートン病の治療法と実績のある方法

モートン病の多くは、まず保存療法から始めます。

  • インソール療法:足のアーチをサポートし、神経への圧迫を軽減する。市販品ではなく、病院で作製するオーダーメイドが効果的
  • 薬物療法:消炎鎮痛剤の内服や湿布で炎症や痛みを抑える
  • リハビリ・理学療法:ストレッチや歩行改善指導で足にかかる負担を減らす
  • ステロイド注射:神経周囲の炎症を抑えるために行われることがある

ただし、これらは痛みの緩和が目的で、根治はできません。

完治や再発防止には歩行改善が必要です。

痛みが和らいでいるうちに、歩き方の変更に取り組んで下さい。

手術療法

保存療法で効果が得られない場合、手術を検討します。

  • 神経除圧術:神経を圧迫している靭帯を切開して圧迫を取り除く
  • 神経切除術:重度の場合、肥厚した神経を切除することもある

手術は日帰りや1泊入院で行われるケースが多く、実績のある整形外科・足の外科で受けるのが望ましいです。

ただし、歩き方を変えないと、再度、痛みの原因の神経腫が生成されます。

手術を受ける前に歩行改善ができれば、手術の必要はありません。

モートン病の治療費と保険の扱い

整形外科の初診では、診察・レントゲン・薬の処方を含めて3,000円〜5,000円程度(3割負担)が一般的です。

保存療法の費用

  • インソール:保険が効く場合は5,000円〜10,000円程度、完全自費だと2万円以上かかることもあります
  • 薬代:湿布や内服薬は数百円〜数千円程度
  • リハビリ:1回あたり数百円〜1,000円程度(保険適用)
  • 注射:1回1,000円〜3,000円程度(保険適用)

手術費用

モートン病の手術は健康保険の適用があり、自己負担はおおよそ5万〜10万円程度です。

高額療養費制度を利用すればさらに負担を軽減できます。

モートン病が疑われる場合は、まず整形外科を受診するのが正解、その後は歩行改善に取り組む

モートン病が疑われる場合は、まず整形外科を受診するのが正解です。

治療は保存療法から始め、必要に応じて手術が行われます。

ただ、保存療法で痛みを和らげてから、歩行改善に取り組まないと手術しても再発します。

費用は保険適用されるため、過度に心配する必要はありません。