モートン病は、足の中指と薬指の付け根(第3・4趾間)に多い神経障害です。
足指の間を走る神経が靴の圧迫や足の変形によって慢性的に刺激され、炎症や腫れを起こして痛みやしびれが生じます。
中年女性に多く、ハイヒールや幅の狭い靴が発症要因となりやすい傾向があります。
初期症状
- 足指の付け根(特に3趾と4趾の間)にピリッとした痛みやしびれが出る
- 長時間歩行やきつい靴で足裏に小石が入っているような違和感が出る
- 靴を脱いだり、足をマッサージすると一時的に楽になる
- 「なんとなく気になる」「時々しびれる」といった軽度〜断続的な不快感が中心
悪化するとどうなるか?
- 神経の炎症・腫れが進行し、鋭い電気が走るような痛みが頻繁に出る
- 歩行時や荷重時に焼けつくような痛みが足指の間に走る
- 安静時にもしびれや灼熱感が続くことがある
- 神経腫が大きくなり、慢性的な痛みで日常生活に支障が出る
- 靴選びが難しくなり、通常の革靴やパンプスでは歩行が困難になる
整形外科での診断基準
1. 問診
- 歩くと足の指の間に痛みが出る
- 靴を脱ぐと症状が軽くなる
- しびれや灼熱感がある
2. 触診(Mulder’s sign:マルダー徴候)
足の両側から中足骨をつまんで圧迫しながら足指を押すと、「カチッ」というクリック感と痛みが誘発されることがあります。
これはモートン病でよくみられる臨床所見です。
3. 画像検査
- X線:骨の異常や外反母趾などの併存変形を確認(神経腫自体は写りにくい)
- 超音波(エコー):神経腫の存在評価に有用
- MRI:神経腫の大きさや炎症の程度を詳細に把握可能
モートン病かどうか?は自己判断せずに、整形外科へ
- 初期症状:小石を踏んだような違和感、しびれ、軽い痛み
- 悪化時:電気が走るような激痛、灼熱感、歩行困難
- 診断:問診+触診(マルダー徴候)+画像検査(エコーやMRI)が基本
モートン病は早期に気づくと早く治ります。
モートン病になる原因は、歩く際に地面を打ち付けているクセです。
なので、放置すると歩く度に神経腫が肥大して症状が進みます。
「足の裏の痛みが治らないな・・・」と思ったら早めに整形外科に行き診断してもらい、
歩行改善の指導がある整形外科
か、
で治療して下さい。