モートン病は、足の指の間を通る神経が圧迫されることで生じる神経障害の一種です。
足指の付け根や足裏に痛みやしびれを引き起こします。
特に中年以降の女性に多く見られ、原因は不明とされることが多いです。
モートン病に対して、鍼治療が注目されていますが、その効果と限界について詳しく解説します。
モートン病とは
モートン病は、足の中指と薬指の間、または人差し指と中指の間で神経が圧迫されることで発症します。
主な症状は、
- 足指の付け根や足裏の痛み
- しびれ
- 焼けるような感覚
などで、靴を履いているときや長時間の歩行で悪化し、靴を脱ぐと軽減することが特徴です。
鍼治療の役割
鍼治療は、東洋医学の一環として、体内の気血の流れを整え、痛みや炎症を和らげることを目的としています。
モートン病に対しては、痛みのある部位や関連する経穴(ツボ)に鍼を刺入し、血行を促進し、筋肉の緊張を緩和することを目指します。
鍼治療の効果と限界
鍼治療は、痛みやしびれの軽減に一定の効果があるとされています。
しかし、モートン病の根本的な原因である神経腫を完全に取り除くことは難しいとされています。
そのため、鍼治療は症状の緩和や一時的な改善には役立つものの、根本的な治療法とは言えません。
他の一般的な治療法との併用
モートン病の改善には、以下のような治療法が一般的に推奨されています。
ただし、今のところ、どれも完治させることはできず、痛みの軽減が目的になります。
靴の見直し
足に合った靴やインソールを使用し、神経への圧迫を軽減します。
根本的な改善には至らないことが多いです。
活動の制限
痛みを引き起こす動作や長時間の立ち仕事を避け、足への負担を減らします。
薬物療法
非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)などで痛みや炎症を抑えます。
手術
これらの方法で症状が改善しない場合、手術による神経の圧迫解除が検討されることもあります。
鍼治療は、モートン病の症状緩和に一定の効果が期待できます
鍼治療は、モートン病の症状緩和に一定の効果が期待できますが、根本的な治療法とは言えません。
鍼治療を検討する際は、他の治療法と併用し、総合的なアプローチで症状の改善を目指すことをおすすめします。
また、2025年現在、モートン病の完治は可能です。
モートン病の根本的に改善には歩行改善が必要です。