内反小趾の足に激痛が走る・・・これは一体どういうこと?
痛みが発生する原因と、とりあえずの応急処置、どうしたら根本的に治るか?について解説します。
そもそも、「内反小趾になる原因」が痛みにつながっています
「内反小趾(ないはんしょうし)」と聞くと、「手術以外で治らない」「遺伝だから仕方ない」といった説明を整形外科で受けたという方も少なくありません。
しかし、現在では内反小趾は“根本的に改善できる症状”になっています。
従来の整形外科では、内反小趾に対して次のような説明が一般的でした。
- 手術以外では元に戻らない
- 遺伝だから、努力しても無駄
- 痛む場合は薬で一時的に和らげるしかない
- ヒールやパンプスは一生履けない
確かに、骨の変形だけに注目すれば、すぐに形を戻すことは難しいのも事実です。
しかし、そもそも骨が変形する原因は“姿勢の崩れと歩き方のクセ”にあります。
したがって、その原因を取り除けば、痛みがなくなり、再発もしにくい足に戻すことが可能なのです。
内反小趾はなぜ起こるのか?発生メカニズムを解説
内反小趾とは、小指の付け根の骨(第5中足骨)が外側に広がり、小指自体が内側(親指方向)に倒れ込むように変形した状態です。
具体的な発生の流れは次のとおりです。
- 看護師・介護職など、体の片側をよく使う仕事や、姿勢に癖がある。
- その結果、上半身の重心が左右どちらかにズレる。
- ズレた重心を足裏でバランスを取ろうとする。
- 内反小趾の人では、小指側に過剰に体重がかかる傾向がある。
- その状態で、小指側だけで蹴り出す歩き方になる。
- 足の中足骨(ちゅうそくこつ)という骨の間が、小指側に広がっていく。
- 結果として、小指が内側に倒れ、変形してしまう。
このように、足の形の異常は“骨が原因”ではなく、“使い方の結果”として生じるものです。
激痛の正体は「神経の炎症」
痛みが強くなると、「靴が当たっただけで激痛が走る」「歩く度にズキッとする」と訴える方が多いです。
この内反小趾の激痛の正体は、打ち付けるような歩き方で神経が炎症を起こしているためです。
まずは炎症を抑える応急処置が必要です。
- 痛む部分を冷やす
- 整形外科で痛み止めや湿布を処方してもらう
ただし、これは一時的な対処にすぎません。
根本的に治すには、“痛みを生む歩き方”そのものを直さなければならないのです。
根本改善のカギは「姿勢」と「足の使い方」
内反小趾を再発しないように根本から治すには、まず
小指側に体重が乗る姿勢・歩き方の原因を明確にすることが必要
です。
そのために行うと良いのが、
姿勢分析と足圧分析
です。
姿勢分析では、上半身の重心がどちらに傾いているかを確認します。
足圧分析では、足の裏のどこにどれくらい体重がかかっているかを可視化できます。
これにより、「小指側に偏っているのか」「かかとで強く踏みすぎなのか」など、自分の歩行バランスの問題点が明確になります。
改善のポイントは2つ
原因を把握したあとは、次の2つを整えることが回復への近道です。
- 上半身の重心を左右均等に戻す。 肩の位置や骨盤の傾きを整えることで、自然と左右バランスが取れていきます。
- 小指側で蹴り出す歩き方を改善する。 「かかとからやさしく着地し、足裏全体で体重を受ける」歩き方を身につけることが大切です。 小指側で強く蹴り出すほど中足骨が開いてしまうため、かかとから体重移動する「ゆるかかと歩き」が効果的です。
改善できれば、痛みも形も変わる
正しい姿勢と歩き方が身につけば、痛みは1週間ほどで和らぎ、足の形は半年ほどで整ってくるケースが多く見られます。
重度の変形であっても、徐々に違和感や炎症が軽減していき、日常生活で痛みに悩まされることがなくなります。
姿勢改善と足圧分析ができる専門院
姿勢や歩行の専門的な分析を受けるには、歩行指導を行っている整形外科またはゆるかかと歩き指導院がおすすめです。
大阪府河内長野市の南花台田辺整骨院・整体院は、多くの内反小趾・外反母趾の改善実績を持つ「ゆるかかと歩き指導院」です。
姿勢分析・足圧分析を通して痛みの原因を的確に判断し、再発しない歩き方をマンツーマンで指導してもらえます。
「もう手術しかない」と諦める前に、一度専門院で自分の体の使い方を確認してみることで、
“治らない痛み”が“治せる痛み”
に変わります。