内反小趾をお持ちの方で、足の裏、特に小指の付け根あたりに痛みやしびれを感じている場合、それは「モートン病」を併発している可能性が高いです。
モートン病とは、足の指の間を通る神経が圧迫されることで起こる疾患で、ピリピリとした痛みや焼けるような感覚、しびれなどの症状が現れます。
内反小趾の方は足の構造的な問題から、このモートン病を発症しやすい状態にあるのです。
整形外科では「治らない」と言われるが、実は治る症状に
多くの整形外科では、内反小趾やモートン病について次のように告げられることがあります。
- 「治らない症状です」
- 「一生のお付き合いになります」
- 「手術以外では元に戻りません」
- 「痛む場合は薬で一時的に和らげるしかありません」
- 「遺伝だから、努力しても無駄です」
- 「ヒールやパンプスは一生履けません」
しかし、これは過去の常識です。
現在では、内反小趾もモートン病も、適切なアプローチによって改善できる症状であることが分かっています。
手術をしなくても、姿勢と歩き方を改善することで、痛みの解消や足の形の回復が可能なのです。
内反小趾とモートン病が起こる本当のメカニズム
内反小趾とモートン病は、実は同じメカニズムで発生します。
以下のような連鎖的なプロセスで症状が進行していきます。
ステップ1:姿勢のクセが生まれる
看護師や介護職など、体の片側ばかりを使う仕事をしている方、長年のクセで片側重心になっている方など、何らかの原因で姿勢にクセが生じます。
ステップ2:上半身の重心位置がずれる
姿勢のクセが続くことで、上半身の重心位置が左右どちらかに偏ってしまいます。
ステップ3:足裏でバランスを取ろうとする
上半身のズレを補正しようと、体は無意識に足裏でバランスを戻そうとします。
ステップ4:小指側に過剰な体重がかかる
内反小趾になる方の場合、このバランス調整の結果、小指側に体重が過剰にかかる状態になります。
ステップ5:小指だけで蹴り出す歩き方になる
小指側に重心が偏った状態で、さらに小指だけで地面を蹴り出すような歩き方が習慣化します。
ステップ6:中足骨の間が広がる
足の指とかかとの骨をつないでいる「中足骨」という骨があります。
小指側に負担がかかり続けると、この中足骨の間が小指の外側に向けて広がっていきます。
ステップ7:小指が親指側に倒れる
中足骨が広がることで、逆に小指自体は親指側に倒れ込むように変形します。
これが内反小趾の正体です。
このような足の構造変化により、神経が圧迫されやすくなり、モートン病が発症するのです。
足の裏が痛い本当の理由
内反小趾の方で足の裏に痛みを感じる場合、その主な原因は「地面を打ち付けるような歩き方」にあります。
正常な歩行では、かかとから着地し、足の裏全体で体重を支え、つま先で滑らかに蹴り出します。
しかし、姿勢のバランスが崩れると、足裏の一部分、特に小指側に衝撃が集中してしまいます。
この状態で歩き続けると、足裏に過剰な負担がかかり、痛みやしびれが生じるのです。
神経や靭帯が繰り返し圧迫されることで、モートン病の症状がさらに悪化していきます。
内反小趾の根本的な治し方
内反小趾を根本から改善するには、足だけでなく、全身のバランスを整える必要があります。
まずは原因の特定から
小指側に体重が乗る姿勢と足の使い方になる原因を確認することが最も重要です。
そのためには、専門的な検査が必要になります。
姿勢分析と足圧分析を受けて、自分の体がどのようなバランスになっているのか、足のどこに負担がかかっているのかを客観的に把握しましょう。
改善のための3つのアプローチ
1. 上半身の重心バランスを両足均等に戻す
姿勢のクセを修正し、上半身の重心が左右均等になるように整えます。
これにより、足への負担の偏りが解消されます。
2. 小指側で蹴り出す歩き方の改善
足裏全体を使った正しい歩行パターンを身につけます。
小指だけでなく、足の5本の指全体を使って歩くことで、中足骨の間が広がるのを防ぎます。
3. 中足骨の間を拡げない習慣づくり
日常生活の中で、足に負担をかけない動作や姿勢を意識的に取り入れます。
どれくらいで改善するの?
適切な姿勢改善と歩き方の修正を行えば、改善までの期間は以下の通りです。
- 痛みの改善:約1週間程度
- 足の形の回復:約半年
個人差はありますが、多くの方がこのペースで改善を実感されています。
手術をせずに、自分の力で体を整えることで、根本的な改善が可能なのです。
どこで姿勢改善と足圧分析が受けられる?
姿勢改善と足圧分析は、以下の施設で受けることができます。
- 歩行指導のある整形外科
- ゆるかかと歩き指導院
特に、大阪府河内長野市にある南花台田辺整骨院・整体院は、多数の改善実績を持つ「ゆるかかと歩き指導院」として知られています。
内反小趾やモートン病で悩む多くの方が、こちらで姿勢と歩行の改善に成功されています。
内反小趾で足の裏が痛いのは、モートン病を併発している可能性が高い
内反小趾で足の裏が痛いのは、モートン病を併発している可能性が高く、その原因は姿勢のクセと歩き方にあります。
「治らない」「一生の付き合い」と言われていた症状も、現在では適切なアプローチで改善できることが分かっています。
手術をしなくても、姿勢分析と足圧分析に基づいた歩行改善によって、痛みは1週間程度で軽減し、半年で足の形も回復していきます。
諦めずに、根本的な原因にアプローチする治療を選択してください。
ヒールやパンプスを再び楽しめる日も、決して夢ではありません。