小指の付け根が痛い、靴に当たって赤くなる、最近小指が内側に曲がってきた・・・。

そんな悩みを抱える方が、まず試したくなるのが「内反小趾サポーター」ではないでしょうか。

内反小趾用サポーターの種類・販売場所・医療用と市販品の違いを詳しく紹介した上で、そもそもサポーターで内反小趾は治るのか?という根本的な疑問にもお答えします。

内反小趾用サポーターとは?

内反小趾とは、小指の付け根の骨(第5中足骨)が外側に張り出し、小指自体が内側に曲がってしまう状態のこと。

サポーターは、足の小指やその付け根を保護し、摩擦や圧迫を軽減するための補助具です。

一般的には、「テーピング型」「シリコンパッド型」「靴下一体型」の3タイプがあります。

  • テーピング型:自分の足に合わせて固定力を調整できるが、着脱が面倒。
  • シリコンパッド型:靴の中でも使いやすく、痛みの軽減に向く。
  • 靴下一体型:日常使いしやすく、冷え対策にもなる。

内反小趾サポーターはどこで売ってる?

内反小趾用サポーターは、ドラッグストアや通販サイト、整形外科系ショップなどで購入できます。

ドラッグストアで買える

マツキヨ・スギ薬局・ツルハドラッグなどの大手ドラッグストアでは、「中山式」「ピップ」「ニーズ」といったメーカーのサポーターが販売されています。価格は1,000円前後が中心です。

Amazon・楽天・Yahoo!ショッピング

通販サイトでは、種類・サイズが豊富。特に人気があるのは以下のような商品です。

  • 中山式 医学シリーズ 外反母趾・内反小趾用サポーター
    通気性がよく、靴下の下にも装着できる。
  • 勝野式 美足美人 内反小趾サポーター
    テレビ通販でも人気。シリコン素材でフィット感が高い。
  • AYURA 足指ケアサポーター
    柔らかく、女性向けデザイン。就寝時にも使用可能。

整形外科・医療機関で扱う医療用サポーター

整形外科や医療用品店では、より専門的な医療用サポーターが扱われています。代表的な商品として、

  • アルケア社 メディカルフィットシリーズ
  • 竹虎 メディカルサポーター 足用

これらは医師の指導のもとで使用するケースもあり、価格は3,000円〜5,000円程度が目安です。

サポーターで内反小趾は治るのか?

結論から言えば、内反小趾はサポーターでは「治りません」。

なぜなら、内反小趾の根本原因は「骨が曲がっていること」ではなく、上半身の重心位置のズレによって引き起こされる足の過剰回内にあります。

重心が前方や内側にズレると、足裏の一部(特に小指側)に体重が集中し、そこから蹴り出すような歩き方になります。

その結果、小指の付け根に強い圧力がかかり、骨が外側に張り出すように見えてしまうのです。

つまり、サポーターは痛みや摩擦の「対症療法」には有効でも、根本原因である重心バランスを変えることはできません。

では、内反小趾を改善するにはどうすればいい?

内反小趾を本当に改善するには、足の構造ではなく「体全体の使い方」から見直す必要があります。

たとえば、ゆるかかと歩き指導院で、姿勢分析、足圧分析をしてもらい、

  • 骨盤を立て、体の重心を真ん中に戻す
  • 足の内側・外側のバランスを整える歩行練習
  • 過剰回内を防ぐインソールを使用する

こうしたアプローチによって、足の一部にかかる負担を減らし、自然と内反小趾が悪化しにくい歩き方に変わっていきます。

ま内反小趾にとってサポーターは「保護」、改善には「重心の見直し」

内反小趾サポーターは、痛みの軽減や靴ずれの防止には有効です。

購入場所もドラッグストア・通販・医療機関と豊富にあります。

しかし、内反小趾の根本原因は「重心のズレ」による足の使い方にあるため、サポーターだけで治すことはできません。

サポーターをうまく活用しつつ、重心バランスを整える歩行習慣や正しいインソール選びを組み合わせることで、内反小趾の改善につながります。