小指の付け根が内側に曲がり、靴に当たって痛みが出る「内反小趾(ないはんしょうし)」。

外反母趾と同じように悩んでいる人が多く、ネットでは「矯正グッズ」で治せると謳う商品も数多く見られます。

内反小趾の矯正グッズの種類や特徴、そして本当に改善するために必要な考え方を詳しく解説します。

内反小趾とは?

内反小趾とは、小指の付け根の関節が内側に曲がり、小指全体が親指方向に傾いてしまう状態を指します。

靴に当たることで皮膚が赤くなったり、いつも同じ所にタコや魚の目ができたり、痛みを感じたりする人も少なくありません。

原因は、窮屈な靴やヒール、足の横アーチの崩れなど、色々と言われています。

内反小趾の矯正グッズにはどんな種類がある?

市販されている内反小趾の矯正グッズは、大きく分けて次の4タイプに分類されます。

サポータータイプ

小指の付け根を外側に引っ張りながら、足の横アーチを支える構造になっているのがサポータータイプです。

代表的な商品には以下のようなものがあります。

SORBOTHANE 外反母趾・内反小趾サポーター(ベルメゾン)

薄型のメッシュ素材で、足にフィットしやすく、靴の中でも使いやすいタイプです。

中足部を包み込むことで小指の傾きを抑え、歩行時のブレをサポートする構造です。

外反母趾・内反小趾シルクサポーター(アンファミエ)

柔らかいシルク素材で、通気性・快適性に優れたタイプ。

軽度の内反小趾や日常使い向けです。

ジェルパッド・クッションタイプ

柔らかいシリコンやジェル素材で、小指の隣に挟むように装着して圧迫や摩擦を和らげるタイプです。

薄型足指矯正ジェルパッド(Amazon・楽天など)

小指と薬指の間にジェルを挟み、指の間隔を広げて傾きをサポートします。

靴擦れ予防として人気があります。

スペーサー(トゥセパレーター)タイプ

足指の間に挟んで使うタイプで、足指を自然な位置に広げることを目的としています。

主に軽度〜中度の方向けと言われています。

Correct Toes(コレクトトゥーズ)

アメリカ発の医療系フットケアブランドが開発した足指セパレーター。

裸足でも靴の中でも使用可能。

靴内サポート・インソールタイプ

足裏のアーチをサポートし、重心が小指側に偏らないようにするためのインソールタイプです。

徳武産業 つま先ひろびろサポート

靴のつま先部分にゆとりを持たせる構造で、小指の圧迫を軽減。

靴内部での指のねじれを抑え、快適な歩行を助けます。

内反小趾、矯正グッズだけで内反小趾は治らない理由

ここまで紹介したように、矯正サポーターやスペーサーなどは、確かに痛みの軽減や進行予防には役立ちます。

しかし、これらのグッズだけで「根本的に治す」ことはできません。

なぜなら、内反小趾で小指が曲がるのは、骨の変形ではなく、足の使い方や重心の偏りが原因になっているからです。

矯正グッズは実は逆効果

サポーターやジェルパッドなどは、痛みの緩和や摩擦軽減には効果的です。

ですが、長年かけて変形した骨格を戻すことは余計に足の骨のバランスを崩すことになります。

専門家の間でも、「矯正グッズで形が戻る」ということはなく、むしろ「悪化させる」ということが言われています。

本当に改善したいなら「歩き方」を見直すこと

内反小趾の矯正グッズには、サポーター、ジェルパッド、スペーサー、インソールなど様々な種類があります。

痛みを和らげたりする上では有効です。

しかし、矯正グッズだけで根本的に治すことはできません。

小指が内側に傾いてしまう原因は、足の使い方と歩き方にあるためです。

足の使い方がおかしくなった原因は、上半身にあることが多いです。

専門家に姿勢分析と、歩き方の確認をしてもらってください。

普通の歩き方に戻せれば半年程度で、角度は普通になります。