内反小趾になぜなるのか?

一般的に言われている内反小趾の原因は、インターネット上でもさまざまです。

しかしその多くは、実際の臨床現場の分析では根拠が不十分であり、間違っていることが多いのが現状です。

よくある説

よくある説として、足に合わない靴、ヒールやパンプス、遺伝、加齢、筋力低下などが挙げられます。

ところが、これらはいずれも決定的な原因にはなりません。

ヒールを履かなくても、スニーカー中心の人でも、若くても、また遺伝とは関係なく発症する例はいくらでもあります。

筋力低下とも直接は関係しておらず、筋トレをしても改善しない人が多いことがその証明です。

本当の原因

唯一、原因として成立するのは歩き方の問題です。

歩き方に問題がある場合、内反小趾につながる力が小指側に集中するため、変形と痛みが生まれます。

ほかの原因とされているものは、すべて「結果を説明しているだけ」であり、発症の根本とは言えません。

内反小趾は姿勢と歩き方の崩れによって発症する

内反小趾になる人には共通した身体の使い方の癖があります。

現場での分析を積み重ねることで、内反小趾が発症する本当のメカニズムが明らかになっています。

姿勢のクセで上半身の重心がずれる

看護師や介護職、保育士、美容師など、身体の片側ばかりを使う仕事をしている人に多くみられる姿勢の偏りがあります。

日常動作や生活習慣の癖などが重なることで、上半身の重心が左右どちらかにずれてしまいます。

足裏でバランスを補正し、小指側に体重が乗る

上半身のずれを身体は無意識に足と足裏で補正しようとします。

その補正の結果として、小指側に体重が過剰に乗る独特の立ち方が形成されます。

小指だけで蹴り出す歩き方が中足骨を広げる

小指側へ体重が乗りすぎる状態のまま、さらに小指だけで地面を押すような歩き方をしていると内反小趾になります。

本来は足全体で体重を受け、つま先全体で自然に蹴り出すのが正しい歩行です。

小指側だけに負荷が集中すると、中足骨という骨同士の間が外側へ広がります。

骨が外側へ広がる替わりに、小指は親指方向へ押し戻されるように倒れます。

その結果として内反小趾が発症します。

内反小趾の本質は「中足骨が外側に開くこと」

外見上は「小指が内側に倒れている」ように見えても、本質は「中足骨が外側に開き続ける力が働いている」という構造的な問題です。

内反小趾の痛みの原因は神経の炎症

内反小趾で痛みが出るのは、小指側に体重が乗りすぎ、蹴り出す瞬間の衝撃が強くなることで、小指付け根の神経が打ち付けられるような状態になるためです。

この過剰な圧迫と衝撃により神経が炎症を起こし、痛みとして現れます。

つまり、痛みは「骨の変形」ではなく「神経の炎症」が原因であり、手術に頼らずとも姿勢と歩き方を改善することで自然に軽減します。

姿勢と歩き方の改善で内反小趾は治る時代に

整形外科では長年「治らない」「手術以外では元に戻らない」「遺伝だから仕方ない」と説明されることが一般的でした。

しかし現在は、姿勢と歩き方を分析し、根本から改善することで元の形に戻る症状です。

インソールやサポーターでは改善しなかった人でも、歩行指導を受けることで変化が出ています。

内反小趾の改善には姿勢分析と足圧分析が必須

内反小趾の根本原因を把握するためには、自分の姿勢がどこに傾いているのか、体重が足のどの部分に集中しているのかを知る必要があります。

姿勢分析で上半身の重心を確認

姿勢分析では、上半身の重心位置のずれを確認します。

重心の偏りがなくなることで、小指側に負荷が集中する状態を解消できます。

足圧分析で歩行時の負荷を可視化

足圧分析では、歩行のどのタイミングでどの指に体重が乗っているかが分かります。

小指側のみで蹴り出している癖が数値として明確になります。

改善には重心バランスの調整と歩き方の修正が重要

内反小趾を根本から改善するためのポイントは二つです。

ひとつは上半身の重心バランスを両足均等に戻すこと、もうひとつは小指側で蹴り出す歩き方を改善することです。

正しい歩行では足裏全体が体重を受け、最後はつま先全体から蹴り出されます。

この歩行軌道が身につくと、中足骨が外側に開く力が解消され、小指が自然な位置に戻っていきます。

姿勢と歩行が整えば痛みは一週間、形は半年で改善する

姿勢と歩き方を正しく習得すれば、痛みは一週間ほどで落ち着き始めます。

変形そのものは骨の位置がゆっくり戻るため、半年ほどで改善が期待できます。

姿勢分析と足圧分析は歩行指導のある整形外科か、ゆるかかと歩き指導院で可能

内反小趾は「治らない」と言われる時代ではなくなり、姿勢と歩き方を評価できる専門院で改善できる時代になっています。

歩行指導を行う整形外科や、ゆるかかと歩き専門の指導院では、姿勢・足圧分析と歩行改善のサポートが受けられます。

大阪府河内長野市の南花台田辺整骨院・整体院は、ゆるかかと歩き指導院として多数の改善実績を持つ専門院です。

内反小趾で悩んでいる方は、一度専門的な分析と歩行指導を受けることをおすすめします。