強剛母趾(きょうごうぼし)とは、足の親指の関節に起こる変形性関節症の一種で、親指の基節骨が硬くなる状態を指します。

症状には、歩行時の痛みや、関節のこわばり、腫れが含まれます。

強剛母趾に良いとされる市販のサポーターがいくつかあります。

それらの効果は実際どうなのでしょうか?

また、薬局で売っているサポーターは、強剛母趾に効くのでしょうか?

その辺りをまとめてみました。

市販のサポーター

市販の強剛母趾向けサポーターには、以下のような商品があります。

  1. TENICORE 外反拇指サポーター:ダイヤル式で足指を広げるタイプ。寝る時用や自宅用として使用されます
  2. ソルボ外反母趾サポーター:薄型で固定力があり、日常生活での使用に適しています
  3. VITORIA 外反母趾サポーター:シリコン製で足指を広げるタイプ。水洗い可能で簡単に着脱できます

薬局で売っているサポーターとの違い

薬局で売っているサポーターは、一般的に以下の特徴があります。

  • 価格:薬局で販売されているサポーターは、2000~3000円程度のものが多いです
  • 品質と機能:薬局で販売されているサポーターは、医療用として設計されており、長期間の使用に耐えるように作られています。100円ショップで販売されているサポーターとは異なり、しっかりとした固定力やサポート力があります

サポーターの効果

市販の強剛母趾向けサポーターでは、以下のような効果が期待できます。

  • 痛みの軽減:足指を広げることで、親指の付け根にかかる圧力を分散し、痛みを軽減します
  • 固定力:足指を固定することで、関節の動きを制限し、痛みを抑えます
  • 保護:シリコン製のサポーターは、足指を保護し、摩擦や圧迫から守ります

強剛母趾になる原因から考えるとサポーターの効果は・・・

強剛母趾の主な原因には、一般的には以下のように言われています。

  1. 関節の過度な使用:特に足を酷使する職業やスポーツ活動を行っている人は、関節に繰り返し負担がかかり、強剛母趾を発症しやすくなります
  2. 遺伝的要因:家族に強剛母趾の既往がある場合、遺伝的な影響で発症するリスクが高まります
  3. 過去の外傷:足の親指や関節に対する外傷(捻挫や骨折など)が原因で関節の変形や炎症が生じ、強剛母趾を引き起こすことがあります

これらはいずれも原因の一部で、2025年現在では、強剛母趾の本当の原因は、明確になっており、

です。

なので、サポーターで足を無理にひろげたり、固定したりすると逆に悪化させる可能性が高いです。

強剛母趾を完治させたいのであれば、サポーターよりは歩行改善

強剛母趾はサポーターでは根本的に良くならないことが多いです。

サポーターは一時的な痛みの軽減や保護には役立ちますが、根本的な治療にはなりません。

2025年現在の強剛母趾の治療法の主流は、歩行改善です。

歩き方を変えることにより、足の過剰回内と足の親指を反らすことをやめ、関節炎を解消していくことが可能です。

歩行改善に取り組むことで、痛みは1ヵ月、半年程度で完治できるようになっています。

歩行改善の指導がある整形外科か、歩行指導のある整体院(ゆるかかと歩き指導院)で指導を受けてください。