「モートン病に効くツボ」を探している方は、足の指の付け根の痛みやしびれ、違和感に悩まされていることが多いでしょう。
結論から言うと、モートン病そのものを完治させる特定のツボは存在しません。
しかし、足の痛みや疲れを軽減するツボやマッサージポイントはあり、症状緩和の補助として役立つことがあります。
また、モートン病を根本的に改善するためには、歩き方の改善が不可欠です。
モートン病とは
モートン病(モートン神経腫)は、足の指(特に中指と薬指の間など)の付け根にある神経が圧迫され、肥厚することで痛みやしびれを引き起こす疾患です。
女性に多く、ハイヒールや幅の狭い靴などがリスク因子となります。また、重心の偏りや足の使い方が影響していることも多いです。
「モートン病に効くツボ」が無い理由
東洋医学的にはツボ刺激で体調を整える考え方がありますが、神経の圧迫や肥厚を直接的に取り除くツボはありません。
そのため、ツボ押しだけでモートン病を完治させることはできません。
ただし、足裏やふくらはぎにあるツボを刺激することで血行が促進され、足の疲労や痛みの緩和に繋がる可能性はあります。
足の痛みや疲れを和らげるツボの例
以下はモートン病そのものではなく、足の疲れや痛みを緩和する目的で知られているツボです。
- 湧泉(ゆうせん):足裏の中央やや指寄りにあるツボで、足全体の血行促進に役立つとされます。
- 足三里(あしさんり):膝下の外側にあるツボで、足の疲労回復や消化機能改善に用いられます。
- 太衝(たいしょう):足の甲、親指と人差し指の骨の間にあり、足のむくみやだるさを和らげる効果が期待されます。
これらのツボを優しく押したりマッサージすることで、血流改善やリラクゼーション効果が得られる場合があります。
ただし、痛みが強いときや炎症があるときは避ける、もしくは医療機関で相談することが大切です。
根本改善には「歩行改善」が必須
モートン病を根本的に治すためには、神経への圧迫を減らすことが必要です。
そのためには、靴の見直しやインソールだけでなく、歩き方そのものの改善が効果的です。
最近注目されているのが「ゆるかかと歩き」など、足裏の負担を減らす歩行改善法です。
このような歩き方を習得することで、前足部への過剰な体重負荷を減らし、神経への圧迫を和らげることが期待できます。
実際に歩行改善を取り入れて症状が軽くなったケースも報告されています。
「モートン病に効くツボ」は存在しませんが、足の疲れや痛みを和らげるツボはあります
「モートン病に効くツボ」は存在しませんが、足の疲れや痛みを和らげるツボはあります。
ただし、完治を目指すには、歩行改善など根本的な対策が不可欠です。
ツボ押しはあくまで補助的な方法として取り入れ、痛みが強い場合や長引く場合は整形外科や足専門外来に相談しましょう。