内反小趾は、足の小指が親指側に倒れ込むように変形し、痛みやタコの原因となる症状です。

多くの人が「親が内反小趾だから、自分も遺伝した」「先天的なものだから治らない」と思い込み、不安を抱えながら生活しています。

しかし、実は内反小趾は遺伝が原因ではありません。

たとえ親が内反小趾でも、きちんと治すことができる症状です。

遺伝ではないのに、なぜ親子で内反小趾になるのか

内反小趾が親子に多いのは、体質が遺伝しているからではありません。

普段の姿勢のクセ、歩き方、体重の掛け方といった生活習慣が似ていることが大きな理由です。

つまり「同じ家庭で育つことにより同じ体の使い方になる」ため、同じ症状が出やすいというだけなのです。

内反小趾の本当の原因は普段の姿勢と歩き方にある

内反小趾の根本原因は、上半身の重心位置がずれていることにあります。

普段から悪い姿勢で生活していると、重心のバランスを足裏で無理に戻そうとして、小指側ばかりに体重が掛かりやすくなります。

その状態のまま小指側で蹴り出す歩き方が続くと、足の中足骨が外側へ広がり、小指が反対側へ押し戻される形で親指側に倒れ込んでしまうのです。

こうして、痛み・変形・タコや魚の目が進行していきます。

最新の改善方法は「姿勢分析」と「歩き方改善」

従来はサポーターやインソールで外側から補正する方法が一般的でしたが、これでは原因が解決できず、再発するケースがほとんどでした。

現在では、姿勢分析と足圧分析を行い、正しい重心位置に戻したうえで、歩き方を改善する方法が主流になっています。

原因である過剰な小指側荷重を取り除き、足指全体を使って体を前に運ぶ歩行へ変えることで、根本改善が可能になります。

内反小趾は治る症状。痛みは1~2週間、形は半年で改善

正しい姿勢と歩行へ改善できれば、症状は驚くほど変わります。

実際に、痛みは早ければ1〜2週間程度で解消し、足の形も半年ほどで改善していきます。

遺伝だから仕方ないと諦める必要はありません。

原因を正しく理解し、足に負担をかけない体の使い方へ変えることで、内反小趾はしっかり良くなります。

内反小趾は自分で変えられる未来がある

内反小趾は遺伝ではなく、姿勢や歩き方が関係しています。

生活習慣を見直し、正しい重心と歩行を手に入れれば、痛みも変形も改善していきます。

親が内反小趾であっても、自分の体の使い方を変えれば問題ありません。

今日からできる改善で、将来の足の健康を守っていきましょう。