内反小趾(ないはんしょうし)に悩む方の多くが、「小指の横や薬指にタコができる」「同じ場所に何度もできる」と感じているのではないでしょうか。
実は、そのタコは単なる皮膚トラブルではなく、足の使い方や歩き方に深く関係しています。
内反小趾にタコができる原因は「いつも同じ場所で蹴り出している」から
足のタコは、皮膚が「繰り返し圧力や摩擦を受けた場所」にできるものです。
つまり、いつも同じ場所で体重を支えたり、蹴り出したりしているサインです。
内反小趾の場合、小指や薬指の付け根や、その外側にタコができやすくなります。
これは、足の重心が小指側に偏り、歩くたびにその部分に過剰な圧力がかかっているためです。
内反小趾とタコの関係
内反小趾とタコは深く関係しています。
内反小趾になる原因は、
- 上半身の姿勢のクセで重心バランスが崩れ、
- 足裏でバランスを取り戻そうとして、
- 足の一部に体重が過剰に乗り、
- その状態で小指付近で蹴り出す歩き方をしていると、
- 足の中足骨という骨の間が、
- 小指側に向いて広がり、
- 小指が親指側に傾いていく
です。
体重が乗った部分で蹴り出すので、歩く度に皮膚が圧力から身を守るために角質を厚くし、タコができるのです。
小指側にタコがあるなら、内反小趾が原因の可能性が高い
もし、足の外側(小指の付け根や側面)にタコがある場合、それは単なる靴の擦れではなく、「内反小趾による偏った歩行」が原因になっていることが多いです。
つまり、タコができる場所は「あなたがいつも使っている足の部位」を示しており、その部分に負担が集中しているということ。
タコを削ったり、クッションを貼ったりしても、歩き方が変わらない限り、再び同じ場所にタコができます。
タコや内反小趾を根本から治すには「歩き方の改善」が必要
タコや内反小趾を本気で改善したいなら、まず見直すべきは
重心バランスを崩してている「姿勢」
と、
同じ部分だけで蹴り出す「歩き方」
です。
歩き方を変えるとタコは1ヵ月、内反小趾は半年で改善できる
歩き方を正しく変えると、驚くほど早く変化が現れます。
個人差はありますが、目安として次のような経過が期待できます。
- タコ: 1ヵ月程度で角質が薄くなり、痛みや違和感が軽減
- 内反小趾: 半年ほどで小指のねじれや足幅の変化が改善してくる
これは、外側だけで支えていた重心が足裏全体に分散し、足の使い方そのものが変わるためです。
タコが再発しなくなるのはもちろん、内反小趾の進行も止まり、自然と形が整っていきます。
タコや内反小趾を根本的に治したいなら、足裏全体で支える姿勢と、小指側に偏らない蹴り出しを身につけること。
これだけで、1ヵ月後にはタコが薄くなり、半年後には内反小趾も自然に改善していきます。