内反小趾(ないはんしょうし)に悩む方の多くが、「小指の横や薬指にタコができる」「同じ場所に何度もできる」と感じているのではないでしょうか。

実は、そのタコは単なる皮膚トラブルではなく、足の使い方や歩き方に深く関係しています。

内反小趾にタコができる原因は「いつも同じ場所で蹴り出している」から

足のタコは、皮膚が「繰り返し圧力や摩擦を受けた場所」にできるものです。

つまり、いつも同じ場所で体重を支えたり、蹴り出したりしているサインです。

内反小趾の場合、小指や薬指の付け根や、その外側にタコができやすくなります。

これは、足の重心が小指側に偏り、歩くたびにその部分に過剰な圧力がかかっているためです。

内反小趾とタコの関係

内反小趾とタコは深く関係しています。

内反小趾になる原因は、

  1. 上半身の姿勢のクセで重心バランスが崩れ、
  2. 足裏でバランスを取り戻そうとして、
  3. 足の一部に体重が過剰に乗り、
  4. その状態で小指付近で蹴り出す歩き方をしていると、
  5. 足の中足骨という骨の間が、
  6. 小指側に向いて広がり、
  7. 小指が親指側に傾いていく

です。

体重が乗った部分で蹴り出すので、歩く度に皮膚が圧力から身を守るために角質を厚くし、タコができるのです。

小指側にタコがあるなら、内反小趾が原因の可能性が高い

もし、足の外側(小指の付け根や側面)にタコがある場合、それは単なる靴の擦れではなく、「内反小趾による偏った歩行」が原因になっていることが多いです。

つまり、タコができる場所は「あなたがいつも使っている足の部位」を示しており、その部分に負担が集中しているということ。

タコを削ったり、クッションを貼ったりしても、歩き方が変わらない限り、再び同じ場所にタコができます。

タコや内反小趾を根本から治すには「歩き方の改善」が必要

タコや内反小趾を本気で改善したいなら、まず見直すべきは

重心バランスを崩してている「姿勢」

と、

同じ部分だけで蹴り出す「歩き方」

です。

歩き方を変えるとタコは1ヵ月、内反小趾は半年で改善できる

歩き方を正しく変えると、驚くほど早く変化が現れます。

個人差はありますが、目安として次のような経過が期待できます。

  • タコ: 1ヵ月程度で角質が薄くなり、痛みや違和感が軽減
  • 内反小趾: 半年ほどで小指のねじれや足幅の変化が改善してくる

これは、外側だけで支えていた重心が足裏全体に分散し、足の使い方そのものが変わるためです。

タコが再発しなくなるのはもちろん、内反小趾の進行も止まり、自然と形が整っていきます。

タコや内反小趾を根本的に治したいなら、足裏全体で支える姿勢と、小指側に偏らない蹴り出しを身につけること。

これだけで、1ヵ月後にはタコが薄くなり、半年後には内反小趾も自然に改善していきます。