「内反小趾で整形外科に行ったけど、様子を見ましょうとだけ言われ、なかなか治らない・・・」
「痛み止めは貰えるけど、足の形は全然変化がない、むしろ悪化していく一方」
「整形外科で作った5万もするインソールに効果が感じられない・・・」
そんなお悩みを持つ方は少なくありません。
整形外科では痛みを抑える治療は受けられますが、根本的な原因が改善されることは、残念ながらほとんどありません。
どうして治らないのか?
この記事では、整形外科での治療内容と費用、そして完治しない理由をわかりやすく解説し、根本改善の方法をご紹介します。
内反小趾とは?
内反小趾とは、小指が内側に曲がり、小指の付け根が外側に出っ張る足の変形です。
足の外側に痛みや赤み、タコ・ウオノメができやすくなり、「歩くと痛い」「靴が当たる」といった症状で悩む方が多く見られます。
整形外科での治療内容と費用
一般的な整形外科の内反小趾の治療内容と、費用についてです。
主な治療、痛み止め・湿布の処方
足に発生している炎症や痛みを抑えるために、消炎鎮痛薬や湿布が処方されます。
症状が強い場合には、ステロイド注射を行うこともあります。
痛みは一時的に止まりますが、根本的な原因を取り除けないので、痛みや炎症は何度も再発します。
インソールや装具の処方
足のアーチをサポートするインソールを使用して、足裏への負担を軽減します。
医療用のオーダーインソールは3〜5万円前後です。
保険適用はされますが、5万円のインソールだと1割負担で5千円、3割負担で1.5万円と負担額は大きいです。
整形外科の最終手段、手術による矯正
重度の変形や痛みが強い場合は、骨を切って矯正する手術が検討されることもあります。
手術費用は10万円以上(保険適用あり)になることもあり、入院やリハビリが必要です。
ただし、手術しても根本原因が改善されてないと、数年後に再発します。
これらの治療はあくまで「対症療法」であり、痛みを一時的に和らげる、形を一時的に変えるものです。
根本的な原因が解決されていないため、痛みは再発することが多いです。
なぜ整形外科の治療では完治しないのか?
整形外科での治療は、「痛み」や「変形そのもの」を抑えることを目的としています。
ですが、内反小趾の本当の原因は、実は足そのものではなく、体全体のバランスの崩れにあります。
内反小趾の本当の原因とは?
内反小趾は次のような流れで起こります。
- 姿勢や普段の体の使い方が悪く、上半身の重心位置がずれる
- 体はバランスを取ろうとして、足裏でそのズレを補おうとする
- その結果、小指側に体重が過剰にかかるようになる
- 小指側だけで蹴り出す歩き方を続けることで、骨が小指の外側に押され変形する
つまり、根本的には、
足の骨の問題ではなく、姿勢や重心バランスの崩れが原因
なのです。
このため、痛み止めやインソールだけでは根本的な改善にはつながりません。
根本改善には「姿勢分析・足圧分析・歩き方の改善」が必要
内反小趾になるのは、体の使い方と足の使い方の問題です。
なので、体の使い方と、足の使い方を改善する必要があります。
姿勢分析で重心バランスを確認
体全体の歪みを確認し、重心のズレを把握します。
骨盤や背骨、頭の位置の傾きをチェックし、どの方向に負担がかかっているのかを明確にします。
また普段の仕事の関係で体の片方だけ使う、などがあれば、それをなるべく両側で使うようにする、などの意識も必要です。
足圧分析で足裏の体重バランスを可視化
足裏のどの部分に圧がかかっているかを測定することで、内反小趾特有の「外側重心」を確認します。
多くの場合、小指側に過剰な圧力が集中しています。
歩き方の改善で再発を防ぐ
小指側で蹴り出す歩き方を改め、足先全体で押し出す歩行に変えることが重要です。
歩行動作が変わると、自然に小指への負担が減り、足の形が整いやすくなります。
整形外科での内反小趾治療は「痛みの治療」まで。根本改善は歩き方の見直しから
整形外科の治療は、痛みや炎症を抑えるためには有効です。
しかし、内反小趾の原因である「姿勢」「重心」「歩き方」を直さない限り、完治は難しいのが現実です。
根本改善を目指すなら、
- 姿勢分析
- 足圧分析
- 歩き方の改善
この3つを通して、全身からアプローチすることが大切です。
「痛みを抑える」から「原因をなくす」へ。
それが、内反小趾を本当に治すための第一歩です。