整骨院などのモートン病の治療で、テーピング治療を採用しているところも多いです。
ところがテーピング治療には意味が無いことが判っています。
モートン病の治療でテーピングが、殆ど意味が無い理由と、痛みを根治する治療法について解説します。
テーピングが良いとされている理由
一部の整骨院によると、テーピングは足の崩れたアーチを調整し、モートン病を神経への圧力を軽減すると説明されています。
モートン病は、確かに足のアーチ崩れ(足の過剰回内)が原因の1つではあります。
ただ、
なぜ、アーチが崩れるのか?
の原因を解消しないと、テーピングで形を変えても元に戻ります。
なので、テーピングを使ってアーチを作っても、実際にはモートン病の根本的な解決にはつながらないことが多いのが現状です。
モートン病の原因から考えるテーピングが意味をなさない理由
モートン病の痛み原因は、痛む部分の神経が持続的に圧迫されることです。
テーピングによって骨(中足骨)の間の広がりを一時的にサポートすることは可能ですが、長期的な改善にはつながりにくいです。
また、そもそもテーピングをしない状態の時に、元に戻ってしまいます。
圧迫の根本原因を取り除けない
モートン病の根本的な原因は、
- 足のアーチ崩れ(過剰回内)
- アーチ崩れから来る足裏の体重バランスの崩れ
- 痛む部分で毎回打ち付けるような歩き方
です。
テーピングはこれらの問題を直接解決するものではなく、根本的な治療としては不十分です。
足のアーチを一時的になんとかするだけで根本的な解決には繋がりません。
テーピングで一時的に治ったように見せかけて、通院を長引かせようとする整骨院もあるので、ご注意ください。
切に支えるインソールの方が、神経の圧迫を軽減するのに有効とされています。
逆に歩行時の体重の分散を阻害する
テーピングは静的な状態ではある程度のサポートを提供できます。
が、歩行やランニングなどの動的な動きに対しては不十分です。
歩く際には、骨(中足骨)が広がることで、地面からの衝撃を分散させている動きを邪魔します。
なので、逆にモートン病を悪化させる場合が多いです。
モートン病の治療で実績があるのは「歩行改善」
テーピングはモートン病の症状を一時的に軽減する可能性はあるものの、根本的な解決にはなりません。
モートン病の完治を目指す治療には、足裏に偏った体重の乗り方と、打ち付けるような歩き方の改善が必要です。