モートン病は「神経腫(しんけいしゅ)」とも呼ばれ、足の神経(主に足趾間神経)が圧迫・刺激されることで炎症や線維化が進行し、痛みやしびれが生じる病気です。
特に、第3-4趾間(中指と薬指の間)に好発します。
第2-3趾間(人差し指と中指の間)にも発生することがあります。
モートン病の原因
モートン病の原因と言われていることです。
靴の影響
先の細い靴の着用
ハイヒールやパンプスなど、つま先が細くなった靴を履くと、足趾が圧迫されて神経に負担がかかります。
ヒールの高い靴
ヒールの高い靴を履くと、足の前方(足指の付け根部分)に大きな負担がかかり、神経が圧迫されやすくなります。
サイズの合わない靴
靴が小さすぎると足が圧迫され、大きすぎると足が靴の中で滑り、摩擦やストレスが増加します。
足の構造
開帳足(かいちょうそく)
開帳足とは、足の横アーチが低下し、足の幅が広がる状態です。
これにより、神経が圧迫されやすくなります。
扁平足(へんぺいそく)
扁平足とは、足の土踏まずが低下し、足全体が地面に接する状態です。
外反母趾(がいはんぼし)
外反母趾があると、足のバランスが崩れ、神経への負担が増加します。
運動やスポーツによる影響
ランニングやジャンプ動作
長時間のランニングやジャンプ動作の多いスポーツでは、足の前方に強い衝撃がかかります。
足を酷使するスポーツ
テニスやサッカーなど、足を酷使するスポーツでは、神経に慢性的な刺激が加わります。
加齢による影響
加齢による足のアーチの低下
加齢に伴い、足のアーチを支える筋肉や靭帯が弱くなり、足の横アーチが低下することがあります。
筋力の低下
加齢とともに足の筋力が低下すると、歩行時の衝撃を適切に吸収できなくなります。
原因についての2025年現在の主流な考え方
2019年までは前述のように考えられていました。
最近では、モートン病の原因は
- 重心が崩れた体の使い方から、
- 足が「過剰回内」になり、
- 足裏への体重分散の偏りが発生し、
- 体重が乗り過ぎている部分で蹴り出すような歩き方をするため
- 蹴り出した部分に神経腫ができる
と判明しています。
今までは、開帳足、外反母趾、偏平足が原因、と思われている部分もありましたが、これらも含めて足の過剰回内が原因と判っています。
モートン病の原因は、足の過剰回内と歩き方
モートン病の原因は、足の過剰回内と、体重が乗り過ぎた状態で蹴り出す歩き方です。
なので、
- 過剰回内を引き起こした姿勢を正し
- 過剰回内を解消し
- 蹴り出す歩き方を改る
ができれば、モートン病は4ヵ月程度で完治します。