足の人差し指の付け根が痛い。
モートン病は、薬指や中指付近が痛むと言われてますが、人差し指の場合は、何病なのでしょうか?
足の人差し指の付け根が痛い場合の症状と、治し方について簡単に解説します。
モートン病(モートン神経腫)とは?
モートン病とは、足の指の付け根、特に第3・第4趾(中指と薬指)の間で起こりやすい神経の障害です。
第2・第3趾(人差し指と中指)間にも発生するケースもあり、単に場所がズレているだけです。
薬指付近、人差し指付近、どちらも骨の間に神経腫ができたために痛みや痺れが発生します。
ちなみにこの症状を「モートン医師」が発見したので、モートン病という名前になっています。
あなたの症状、モートン病かも?判断のポイント
✅ 1. 足の指の付け根にピリピリする痛みやしびれ
- 特に歩行中や長時間の立ち仕事のあとに「ジンジン」「ズキズキ」する。
- 靴を脱いで休むと少し楽になる。
- 正座や圧迫によっても悪化する。
→ 神経が圧迫されているサインです。
✅ 2. 痛みの場所が「人差し指と中指の間」や「中指と薬指の間」
- モートン病は、第3・4趾の間が最も多いですが、第2・3趾間(人差し指と中指)も次に多い部位です。
- 足の裏の付け根の部分を押すと鋭い痛みが走る場合は要注意です。
✅ 3. 靴を履いたときに症状が強くなる
- ハイヒールや先の細い靴を履くと痛みが強くなる。
- 足をギュッと締めつけるような靴で悪化する。
→ 足の骨の間が狭くなり、神経が圧迫されやすくなっているため。
✅ 4. 指を手で広げると「パチッ」と音がする/痛みが軽減する
- 足の指を左右に広げると「クリック音」がする場合があります(クリックサイン)。
- 広げた瞬間に少し楽になる場合もあります。
→ 神経腫が関節の間に挟まって起こる摩擦のためです。
✅ 5. 足底を押したとき、芯のあるような痛みを感じる
- とくに足の裏側(足指の付け根)の中心部に強い圧痛がある。
- ピンポイントで「そこだけ痛い!」と感じる場合。
→ モートン病の特徴的な「神経腫」ができている可能性があります。
自己診断のチェックリスト
症状・状況 | 有無 |
---|---|
指の付け根にチクチク・ジンジンした痛みがある | 〇 / × |
特に人差し指と中指の間、または中指と薬指の間が痛む | 〇 / × |
靴を脱ぐと痛みが軽減する | 〇 / × |
指を広げたときにクリック感がある | 〇 / × |
足裏のある一点を押すと痛い | 〇 / × |
長時間歩くと痛みが強くなる | 〇 / × |
足先の感覚が鈍く感じる | 〇 / × |
3つ以上当てはまる場合、モートン病の可能性が高いと考えられます。
モートン病の特徴は「足指の付け根に鋭い、ピンポイントの神経痛」という点です。
確定診断はどうする?
最終的な診断は整形外科や足専門の医師による画像検査が有効です。
- エコー(超音波)検査:神経腫の有無がよくわかる
- MRI:より詳細に神経の状態を見ることができる
- 圧痛テストやクリックサイン:問診や触診でも判断可能
足の人差し指の付け根が痛いのは、モートン病の可能性が高い
以下の3点がそろっていれば、モートン病の可能性が高いです。
- 足指の付け根(とくに第2~4趾間)にピリピリ・ジンジンする神経の痛み
- 靴を脱ぐと楽になり、靴を履くと悪化する
- 指を広げたときにクリック感(パチッという感覚)や痛みの軽減
自己判断が難しい場合は、整形外科・足専門クリニックでの診察をおすすめします。
早期に対応することで、手術をせずにインソールや歩行改善で良くなるケースが多いです。
特に歩行改善だと、ほぼ完治します。