中高年以降の女性に多くみられる「モートン病」。
今回はそんなモートン病の改善に成功したひとりの女性の実例をご紹介させて頂きます。
モートン病で来院された女性のプロフィール
仮名は佐藤様。
性別は女性。
年齢は40代後半。
職業は事務職をされている方でした。
症状や足の状況
症状は、足の中指(第3)と薬指(第4)の間の痺れと痛み。
足の状態を確認したところ、わずかな外反母趾・内反小趾がみられました。
ですが、程度は軽く、整形外科では、経過観察で済まされる程度の状態でした。
施術を受けに来院されるまでの経緯
足の指と指の間に痺れや痛みのようなものを感じた佐藤様。
はじめに整形外科を受診されたそうです。
レントゲン検査などの画像検査を受けたのちに「モートン病」という診断を受けました。
しばらくはリハビリ治療を受ける流れになりました。
リハビリ治療の内容
リハビリ治療では主に
「電気治療」
「ホットパック」
「マッサージ」
を受けました。
ですが、思うように症状が改善せず。
そのたため、今度は「インソール」の使用をすすめられました。
そして、インソールを購入し使用していたそうです。
リハビリやインソールを利用していたものの・・・
リハビリやインソールを使用して痺れや痛み自体は少し軽くなった気がしました。
が、まだまだ症状が残っていました。
このままだと症状が良くならないのでは?と思い転院を決意されたという経緯です。
転院先はネットで探し、ホームページと口コミを見て「根本的な施術」というワードに惹かれて来院されたそうです。
来院された時の様子
初検時の佐藤様は、足の中指(第3)と薬指(第4)の間の痺れと痛みを訴えていました。
症状が出るタイミングはまちまち。
仕事中に痛みを感じる場合もあれば、朝起きて立ち上がるときに痛みを感じることもあり「法則性がない」ということでした。
モートン病に対しての施術
モートン病の症状自体は、足の中指(第3)と薬指(第4)の間に出ています。
が、この場所に電気あてたり、マッサージ・ストレッチをしても、症状緩和は一時的であり根本の改善には繋がりません。
従って治療としては、まずは全身の観察を徹底的に行い「身体の歪み・バランスの崩れ」を見つけることから始めました。
佐藤様の場合は、骨盤が少し捻じれてしまっていました。
そのことで、右膝のバランスが崩れてしまっていることが分かったため矯正施術を行いました。
佐藤様は
「え?私は足が痛いのですが、腰とか背中とかの施術もするのですか?」
という反応されていました。
なので
「足の痛みの原因が必ずしも足にないこと」
を説明しました。
来院時には、足の痺れや痛みが発症していませんでした。
そのため、その場での改善を感じることはできませんでした。
が、これまで違うアプローチの施術内容に、今後の期待をして頂けたと思います。
姿勢が悪くなる原因は?
佐藤様の場合は、ヒアリングの結果、日常生活で「脚を組む」という悪姿勢により骨盤に歪みが出ていることが判明。
そのため、脚を組むことは、徹底して止めるようにアドバイスをさせて頂きました。
2回目の治療時の様子と経過
2回目の来院は「3日後」をこちらから指定させて頂きました。
理由は、初回時にアドバイスした「脚を組む」という悪姿勢を辞めることができているかを判断するためです。
日常生活の姿勢などのクセを修正することは容易ではありません。
案の定、初回で綺麗に矯正していた骨盤は、前回ほどではありませんが捻じれが出ていました。
しかし、佐藤さんの感想としては
いつもだと1日の間に数回痛む足が、初回の施術日にはその後痛みが出なかった
ということ。
翌日痛みが出たそうですが、明らかな頻度の低下に驚かれていました。
これは初回時に、全身の矯正を行い身体のバランスが整ったことによる負担の軽減の効果が出たことによる症状の緩和です。
しかし「脚を組む」という悪姿勢を無意識のうちにとってしまっていました。
そのことで、身体のバランスが悪い方へと戻ってしまうことで徐々に症状が出現したことが考えられます。
2回目の施術でも、1回目の施術同様に身体全体のバランスをしっかりと整えたうえで、再度「脚を組まない」ことを徹底して頂くようにアドバイスをしました。
3回目以降の施術内容
基本的には、3回目以降の施術内容も変わりはありません。
というのも「身体の歪み」を良くするということは、一朝一夕で達成できるものではありません。
歪んだ方に形状記憶をしている身体に
「正しいのはこっちだよ」
と覚え込ませてあげることが大切です。
この作業は施術者による矯正施術と、利用者による日常生活の姿勢改善の両方が相まって初めて達成できるものです。
モートン病、大体どれくらいの期間で改善しますか?
多くの場合は、週1~2回程度の施術頻度で、2~3ヶ月程度で改善します。
感覚としては、最初の数回の通院で殆どの痛みが取れます。
しかし、まだ中心部にしつこい痛みが残っている感覚があると言われる方が多いです。
この痛みが取り切れるのには、少し時間を要すことが多いため、上記の期間が必要となる場合が多いです。
改善までの期間は、患者自身の努力の部分が大きい
しかし、実際には改善までの期間は患者様自身の努力次第の部分が大きいです。
例えば
「脚を組まないでください」
と再三アドバイスをしても改善して頂けなかったり、
「自分で揉まないでください」
とお願いしても揉んでしまったりなど、なかなかアドバイス内容を聞いて頂けない患者様は、それだけ期間が長くなるか、最悪の場合は改善しないこともあります。
どの程度まで改善しますか?
個人差はありますが、歩くことが怖くて億劫だと言っていた患者様が「山登り」に行くことができたと言われた時は嬉しかったです。
特に日常生活で辛い思いをされるくらいの痛みを抱えている人では、日常生活を普通におくれる程度の痛みまでには、殆どの方が改善している印象です。
最終的に完治したのか?
患者様が訴えていたモートン病による症状はしっかりと取り除くことができました。
その後の経過として追えているのは、症状が改善して半年間ですが、症状の再発はありませんでした。
完治という定義は非常に難しく、殆どの人は症状が治まれば「治った」という認識を持ってしまいます。
我々の見解からしたら「原因が完全に解決した時」という認識を持っています。
つまり今回の佐藤様に関しましては「症状の改善」に加えて、佐藤様のモートン病を引き起こしている原因であった
「骨盤の歪み」
もしっかりと改善していた為「完治」という解釈で良いと思います。
モートン病が治った方の感想
佐藤様の感想としては
「灯台下暗しだった」
という言葉が印象的でした。
モートン病になって医療機関にも通い、インターネットなどでも様々な改善方法を検索してみたけど改善しなかった。
でも、結局は自分の日頃からの姿勢や、クセによって痛みや痺れを引き起こしてしまっていたことを実感して頂けたからこそ出た言葉だと思います。
モートン病を改善するコツは何ですか?
モートン病に限ったことではありませんが「痛みの場所にとらわれ過ぎないこと」です。
どうしても人間心理としては痛い場所に痛い原因があると思いがちで、モートン病の場合は足に着目しがちです。
しかし、月並みの言葉ですが「身体は繋がっています」
極端な話、足の指の痛みの原因が手の指にあっても不思議なことではないのです。
そのことから私の考えではモートン病の痛みでも、全身をきちんと観察して、全身の施術を行うことが改善への近道だと考えのもと日々の施術にあたっています。
モートン病を完治させるには、姿勢と足を改善
このようにモートン病を完治させるには、
- 体の姿勢
- 足の状態の改善
- そして、歩き方の改善
が必要です。
それらを実現するのが、
です。