強剛母趾(Hallux Rigidus)は、足の親指の付け根にある関節(第一中足骨趾節関節)が変形し、可動域制限や痛みを伴う変形性関節症です。外反母趾や痛風と混同されやすい疾患です。

読み方の解説

正式な読み方は「きょうごうぼし」ですが、医療機関によっては「きょうこうぼし」と表記される場合もあります。

主な症状と進行段階

初期段階

  • 歩行時の母趾付け根の違和感
  • 母趾を反らす(背屈)際の軽度痛
  • 関節のこわばり(特に寒冷時)

進行期

  • 骨棘形成による関節上面の骨性隆起
  • 靴を履いた際の圧痛
  • 歩行時の蹴り出し動作困難

末期段階

  • 安静時痛の出現
  • 関節の完全硬直
  • 代償歩行による膝・腰への影響

鑑別診断のポイント

外反母趾との違い

特徴 強剛母趾 外反母趾
変形部位 関節内部の骨変形 母趾の外側彎曲
痛みの特徴 背屈時痛・蹴り出し痛 圧迫痛・摩擦痛
外観 関節上面の骨隆起 母趾の小指側偏位
画像所見 骨棘形成・関節裂隙狭小化 中足骨角度の増大

痛風との見分け方

特徴 強剛母趾 痛風
発症様式 緩徐進行 急性発症
腫脹 限局性・骨性隆起 びまん性・発赤を伴う
疼痛特性 動作時痛 激しい安静時痛
血液検査 異常値なし 尿酸値上昇

治療法の選択肢

保存療法

  • 装具療法(硬質インソール、ロッカーソール加工)
  • 理学療法(関節モビライゼーション、足内在筋強化)
  • 薬物療法(ステロイド関節内注射)

手術適応

  • 関節温存術(Cheilectomy)
  • 関節固定術(Arthrodesis)
  • 人工関節置換術

歩行改善

スポーツ外傷でない強剛母趾は、歩行時の重心移動と、親指を反らして歩く歩き方が原因です。

体幹のズレから生じる体の重心位置の修正
歩行時の重心移動
親指が反る原因となっている「足の過剰回内」の解消

によって、骨棘や炎症ができる歩き方を改善して、強剛母趾を解消します。

強剛母趾は歩行改善で解消

強剛母趾は早期発見が予後を左右する疾患です。

適切な診断と段階的な治療選択が生活の質を維持する鍵となります。

痛みが強くなると歩行改善自体が難しくなります。

まずは整形外科などで足の痛みを薬などで一時的に止め、その間に姿勢改善、重心移動の補正、歩き方の修正を行ってください。