外反母趾は、足の親指(母趾)が人差し指側へと傾き、関節の内側が出っ張ってしまう足の変形です。
症状の進行度は人によって異なりますが、医療現場では「外反母趾角」という指標を用いて、軽度・中度・重度に分類することが一般的です。
ここでは、その見分け方を症状の特徴とともに詳しく解説していきます。
外反母趾の軽度・中度・重度の比較イラスト

外反母趾角とは?
外反母趾角(Hallux Valgus Angle:HVA)とは、母趾の付け根にある関節(第1中足趾節関節)を基準に、
- 第1中足骨の中心線
- 母趾(第1基節骨)の中心線
がなす角度を測定したものです。
通常、まっすぐであれば角度はほとんどなく0°に近い状態ですが、母趾が内側に傾くと角度が大きくなります。
- 15°未満・・・正常
- 15°〜20°・・・軽度外反母趾
- 20°〜40°・・・中度外反母趾
- 40°以上・・・重度外反母趾
この基準に基づいて診断されます。
軽度外反母趾の特徴(外反母趾角15°〜20°)
軽度外反母趾の特徴(外反母趾角15°〜20°)についてです。
見た目の特徴
- 親指がわずかに人差し指側へ傾いている
- 足の甲から見ても大きな変形は目立たない
- 関節の出っ張りは軽く、まだ赤みや腫れは少ない
症状の特徴
- 長時間歩いたときや合わない靴を履いたときに足の親指の付け根が痛む
- 靴下やストッキングに圧迫感を感じることがある
- 日常生活に大きな支障はない
中度外反母趾の特徴(外反母趾角20°〜40°)
中度外反母趾の特徴(外反母趾角20°〜40°)についてです。
見た目の特徴
- 親指の角度がはっきりと人差し指側に傾いている
- 関節部分が目立って出っ張っている
- 靴に当たる部分が赤くなりやすい
症状の特徴
- 歩行時の痛みが強くなる
- 外反母趾の出っ張りが靴に当たり、タコや魚の目ができやすい
- 親指の付け根に炎症や腫れが生じることがある
- 指の重なりが始まる人もいる
重度外反母趾の特徴(外反母趾角40°以上)
重度外反母趾の特徴(外反母趾角40°以上)についてです。
見た目の特徴
- 親指が大きく人差し指の上や下に重なるほど変形
- 足の形そのものが変わり、甲から見ても大きく歪んでいる
- 関節の出っ張りが強く、骨が突出して見える
症状の特徴
- 強い痛みが常にある
- 足の親指だけでなく、足裏の横アーチが崩れて中足骨痛(足の裏の痛み)が出やすい
- 人差し指や中指にまで変形が及ぶケースがある
- 靴選びが困難になり、歩行そのものがつらくなる
外反母趾の進行度チェック方法
外反母趾の進行度チェック方法です。
1. 鏡で足を観察する
親指の傾き具合、関節の出っ張りの有無を確認する。
軽度では「少し曲がっているかな?」という程度だが、中度・重度になると一目で分かるほどになる。
2. 痛みの有無と場所を確認する
- 軽度・・・長時間の歩行やきつい靴で軽い痛み
- 中度・・・歩行時や靴の圧迫で強い痛み、タコや炎症が出やすい
- 重度・・・靴を履いていなくても痛む、変形が強く歩き方にも影響
3. 靴の摩耗具合をチェック
外反母趾が進行すると、靴の親指側の内側が異常に擦り減ることがある。
これは完全に歩き方が原因の外反母趾なので、歩行改善により症状が緩和します。
軽度のうちに対策する重要性
外反母趾は自然に元通りになることは少なく、放置すれば進行する可能性が高い疾患です。
特に中度から重度に悪化すると、日常生活に支障をきたし、最終的には手術が必要になることもあります。
外反母趾は「外反母趾角」を目安に、重症度が分類されます
外反母趾は「外反母趾角」を目安に、軽度(15°〜20°)、中度(20°〜40°)、重度(40°以上)に分類されます。
外反母趾の治し方
近年では、外反母趾は骨の異常、ではなく、親指付近に体重を乗せすぎた歩き方をしているため、と判明しています。
そのため、足裏への体重分散を意識した歩き方に変えることで、外反母趾が解消する事例が多数報告されています。
歩行指導のある整形外科か、外反母趾の専門整体院で、歩く際の重心移動の改善に取り組んで下さい。