強剛母趾(きょうごうぼし)を治せる整骨院と治せない整骨院の見分け方についです。

強剛母趾の治療をうたう整骨院の施術の内容と、それぞれが有効かどうかについて、また整形外科との違いも含めて解説します。

整骨院と整形外科の治療の違い

整骨院と整形外科の治療の違いについてです。

整骨院でのアプローチ

  • マッサージ・ストレッチ: 足の筋肉をほぐし、血流を促進
  • 関節モビライゼーション: 関節の動きを改善するための手技
  • テーピング: 足のアーチを支え、負担を軽減
  • インソール(装具)の指導: 足底のバランスを整える

整形外科でのアプローチ

  • 薬物療法: 痛みを抑えるための消炎鎮痛剤やヒアルロン酸注射
  • 手術療法: 骨棘(こつきょく)の切除や関節固定術

強剛母趾の原因

強剛母趾になる原因は、足裏への体重分散の不具合と、歩行時の重心移動の問題です。

簡単に言うと、足の親指付近に体重が乗り過ぎている状態で、足の内側重心で歩くために、親指のMTP関節に負荷がかかり発症します。

現在では、足裏への体重分散をバランスよくし、重心移動を外側にする歩行改善で強剛母趾が完治する事例が沢山出ています。

治せる整骨院と、治せない整骨院の見分け方

強剛母趾を治せる整骨院と、治せない整骨院の見分け方です。

原因が、歩行の不具合なので、

歩行改善の指導があるかないか?

が治せるか、治せないか?の違いです。

歩行改善の指導がなく、テーピングやマッサージ、骨の位置調整で治療という整骨院は治せない可能性が高いです。

テーピング・マッサージ・装具は効果がない?

テーピング・マッサージ・装具は強剛母趾の治療効果があるかどうか?についてです。

テーピング

強剛母趾の原因の一つに歩行時の重心移動の仕方があります。

整骨院でのテーピングは、足を固定するだけで重心移動には関係ないので、強剛母趾には効果はありません。

マッサージ

マッサージは、痛みの軽減にはなる場合もあります。

ですが、関節の変形や骨棘の改善にはなりません。

まして歩行改善には全く関係ないので、整骨院でマッサージを受けても強剛母趾は治りません。

装具(インソール)

インソールは、足の負担を分散する効果はあります。

足裏の体重の分散には役立ちますが、歩行時の重心移動には効果ありません。

なので、高価なインソールよりは、歩行改善にお金をかける方が良い結果が得られます。

完治には歩行改善が必要

強剛母趾の完治には、正しい歩き方に直すことが必要です。

正しい歩き方、と言っても難しい歩き方ではなく、強剛母趾になってない人が

普通に歩いている歩き方

です。

強剛母趾になっている方は、歩き方にクセが付いているので、直すのは大変ですが、歩き方自体は難しくありません。

クセがついた理由を調べ、そこを直せば治る

歩行改善には、

  • 体重分散と重心移動がおかしくなった体の使い方調べる
  • 体の重心を調べる
  • 足裏への体圧の分散の状態を調べる

をすると、どう体を動かして歩けば良いか?が判ります。

その後、改善点を気を付けながら、歩けば普通の歩き方ができるようになります。

強剛母趾を治せる整骨院は歩行指導がある整骨院

強剛母趾を治せる整骨院には、必ず歩行改善のプログラムがあります。

マッサージやテーピング、インソールなどの対処は一時的なサポートにはなりますが、完治にはつながりません。

根本的な改善のためには、歩行改善が必須です。

足の使い方を見直し、正しい歩行を身につけることで、強剛母趾の進行を防ぎ、症状を改善することが可能です。

強剛母趾で悩んでいる方は、歩行改善に焦点を当てた治療 を検討することをおすすめします。