モートン病(Morton’s neuroma)の「治るまでの期間」は、症状の程度、発症からの経過、選ぶ治療法、そして生活習慣や靴の選び方などによって大きく変わります。

ここでは、治療開始のタイミングがなぜ重要か、代表的な治療法ごとの回復目安、期間に影響する要因などを整理して説明します。

モートン病とは(簡単なおさらい)

モートン病は足の指の付け根、主に第3–4趾間や第2–3趾間で神経が圧迫・刺激を受け、痛み・しびれ・焼けるような違和感を引き起こす状態です。

一般的には、靴や足の形などの物理的負荷が原因として関係するとされています。

放置すると症状が進行し、日常生活に支障をきたすことがあります。

治療開始のタイミングが重要な理由

発症から早めに対処すれば保存療法でも短期間で改善することが多く、慢性化してからでは回復に時間がかかり、手術を検討せざるを得ない場合もあります。

痛みを感じたら早めに靴を変えたり、整形外科や専門医に相談することが回復期間を短くするポイントです。

主な治療法と回復の目安

以下は一般的な治療法ごとの「改善の兆候が出るまで」と「症状が安定するまで」の目安です。

個人差がありますので参考値としてご覧ください。

保存療法(靴の変更・インソール・安静・ストレッチなど)

保存療法は、痛みを進行させないための治療法です。

殆ど、改善はせず、効果が中々みられません。

長く整形外科に通い、不信感を持つ方が多くなる印象です。

薬物療法(NSAIDs、経口薬、ステロイド注射など)

薬で痛みを和らげる治療です。

薬なので即効性があり、痛みを感じなくなる場合が多いです。

ただし、薬の効果が切れると痛みは復活します。

手術療法(神経切除など)

痛みの原因である神経腫を手術で取り除く治療法です。

手術直後から痛みはなくなりますが、術後の創部の回復・腫れなどがあるため活動再開には段階が必要です。

ただ、神経腫を取り去ることはできますが、神経腫が出来た原因は残ったままなので再発の可能性はあります。

歩行改善

痛みの原因である神経腫が出来るのは、歩き方に問題があるからです。

また、足だけでなく上半身の使い方にも問題があります。

上半身の重心バランスのズレから、足裏の一部に体重が乗りすぎ、そこで地面を蹴り出し、打ち付けるような歩き方をするために、歩く度に神経を刺激します。

その小さな刺激が炎症を引き起こし、徐々に神経腫を形成します。

上半身の重心バランスを改善し、打ち付ける歩き方を止めることで、炎症が治まり神経腫が消失していきます。

治療期間に影響する主な要因

モートン病の痛みの原因は、足裏の炎症が引き起こす神経腫です。

モートン病がどれくらいで治るか?はこの神経腫の大きさによります。

早めれば早いほど完治までの期間は早くなります。

歩行改善の治療なら、モートン病が治るまでは約半年

歩行改善の治療法を取り入れると、モートン病が完治するまでは、神経腫の大きさにもよりますが、約半年です。

歩き方を変えると、神経腫が小さくなり始めますので、痛み自体は1ヵ月程度で無くなります。

長くモートン病に悩まされている方は、歩行改善の治療をお試しください。